中耳・難聴外来

中耳難聴外来では、中耳炎、耳垂れを繰り返すなどの外耳・中耳の疾患、音が聞こえにくいなどの難聴の診断・治療にあたる専門外来です。当院では手術適応の方には鼓膜形成術鼓室形成術アブミ骨手術などのご案内が可能です。

中耳難聴外来は事前予約制ですのでWeb予約システムでお申し込みください。

中耳難聴外来概要

中耳炎とは「中耳」と呼ばれる鼓膜の内側にある空洞で炎症が起きる病気で、耳痛、難聴、耳漏といった症状が現れます。

外来通院で治療可能な中耳炎と手術治療が必要な中耳炎があり、急性中耳炎と滲出性中耳炎は、通常外来通院で治療を行います。鼓膜が穿孔してしまっている慢性中耳炎や中耳の骨が破壊されていく真珠腫性中耳炎は、手術治療が必要になります。

これらの症状・疾患でお悩みの方は一度ご相談ください。

聞こえの仕組み

耳の構造

人間の耳は、外耳・中耳・内耳と3つの部分で構成されています。音は物体の振動によって生じます。この振動が周囲の空気などの媒体を通じて波動として伝わります。 音波は空気中を伝わり、外耳に届きます。音は外耳道を通り鼓膜へ届けられます。耳介から鼓膜までを外耳と呼びます。

鼓膜は音波によって振動し鼓膜の後ろにある耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)を介してその振動は増幅されます。鼓膜から後ろにある空間を中耳腔と言い、鼓膜から蝸牛までを中耳と呼びます。

増幅された振動は蝸牛というカタツムリの形をした器官へと伝わります。蝸牛から先は内耳と呼ばれ、音の振動は蝸牛の有毛細胞によって電気信号に変換され、脳へ送られます このように耳の各器官が正常に働くことによって音をしっかりと聞き取ることができるのです。

難聴の種類や程度は、耳の器官のどこに原因があるかによって違ってきます。一口に難聴と言っても手術適応があるもの、投薬治療が必要なもの、補聴器などの補助具が必要なものと、難聴の種類・程度によって様々です。そのため検査や所見を総合的に判断し治療にあたる必要があります。

初診時の検査と費用

初診の方は、以下の検査を行います(症状により検査項目が異なります)。

標準純音聴力検査(350点)
低い周波数の音(125Hz)から高い周波数の音(8000Hz)までの音の聞こえ具合をしらべる検査です。
標準語音聴力検査(350点)
言葉の聴き取り具合の程度を調べる検査です。特に補聴器装用の適応を調べる時に行います。
ティンパノグラム(340点)
鼓膜の動きやすさを調べる検査です。
耳小骨筋反射検査(450点)
耳小骨の動き具合を調べるための検査です。耳硬化症などの疾患では動きが悪くなるため、診断の助けになります。また顔面神経の機能を調べるときにも行います。
中耳ファイバー検査(240点)
側頭骨CT(560点)
外から見えない部分にある病変や炎症の有無を確かめます。当院のCTは被曝量が通常のCTの1/7~1/35であり、小児にも安心して行う事が出来ます。また骨組織の描出に優れており、0.12mmスライスで撮影することが出来ます。

これに初診料(282点)が加算されます。

補聴器をご希望の方へ

当院では補聴器の適応がある方へ補聴器外来を行っております。聞こえにくくて困っている方、補聴器を考えている方は診察にいらしてください。

補聴器外来はWeb予約ができません。初診の方は中耳難聴外来・一般外来でのWeb予約をお願いいたします。補聴器外来再診の予約は電話予約でお願いいたします。再診の方でも診療の期間があいている場合は中耳難聴外来・一般外来へご案内させていただいております。


担当医の紹介

岩永 迪孝 経歴

廣芝 新也 経歴

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