アレルギー性鼻炎・肥厚性鼻炎

通年性アレルギー鼻炎

通年性アレルギー鼻炎

鼻炎ダニやホコリなどが原因で1年を通し鼻炎症状が起こる

季節性アレルギー性鼻炎
(花粉症)

季節性アレルギー性鼻炎

花粉が飛散することが原因で鼻炎症状が起こる

アレルギー性鼻炎は、上記の2つに分けられます。症状としては、いずれもくしゃみ・鼻水・鼻詰まりです。

また、「肥厚性鼻炎」は炎症が長期間に及び鼻の粘膜が分腫れて厚くなったままの状態です。症状として鼻水や鼻詰まり、嗅覚障害などを引き起こす鼻腔内の下鼻甲介という粘膜が慢性的に肥厚している慢性鼻炎の一種です。

アレルギー性鼻炎と肥厚性鼻炎の特徴

どちらも鼻に関連した疾患ですが、それぞれ異なる原因や特徴を持っています。

アレルギー性鼻炎とは季節性(春先にピークとなるスギやヒノキ、秋の時期にブタクサの花粉)や通年性(ダニ、ペットの毛、カビなど)の免疫系が特定のアレルゲンに対して過剰に反応し、ヒスタミンなどの化学物質が分泌されることで鼻粘膜が炎症を引き起こす疾患です。鼻づまり、くしゃみ、鼻水、目の痒みなどの症状が現れます。

肥厚性鼻炎とは鼻腔内の粘膜が慢性的に炎症を起こし、その結果として鼻粘膜が肥厚(増殖)する状態です。肥厚性鼻炎は、アレルギー性鼻炎の慢性化やその他の炎症が原因となることがあります。

アレルギー性鼻炎の症状 肥厚性鼻炎の症状
くしゃみ  鼻づまり
(特に夜間や朝方)
鼻水 鼻水
(粘り気があり、量が多くなることもある)
目のかゆみや涙  嗅覚障害
喉のかゆみ  頭痛や疲れやすさ
頭痛や倦怠感  喉の違和感
(後鼻漏が原因)

アレルギー性鼻炎の重症度チェック

くしゃみ:1日のくしゃみ発作回数
なし 0点
1~5回 1点
6~10回 2点
11~20回 3点
21回以上 4点
鼻汁:1日に鼻をかむ回数
なし 0点
1~5回 1点
6~10回 2点
11~20回 3点
21回以上 4点
鼻づまり(鼻閉)
なし 0点
口呼吸は全くないが鼻はつまる 1点
鼻閉が強く口呼吸が一日のうちときどきある 2点
鼻閉が非常に強く、口呼吸が一日のうちかなりの時間ある 3点
1日中完全につまっている 4点

3項目のうち、3点以上のスコアをもつ症状があれば「重症アレルギー性鼻炎」であり、鼻づまり(鼻閉)のスコアが3点以上あるものは「重度の鼻閉型」と言えます。

診断

検査室患者様の症状やアレルギー歴をもとに診断を行います。鼻から内視鏡を挿入し副鼻腔の状態を確認し、炎症の程度や鼻腔内の変化をCT検査で評価、アレルギー検査(血液中の特定のアレルギー関連の抗体(IgE)の量を測定する検査)を行います。これにより、アレルギー反応を引き起こす物質が特定できることがあります。

治療方法

治療法としては、「薬物療法」「手術療法」と2つありますが、当院では薬の効果が弱い方や今後妊娠を考えており薬を飲みたくない方などに対して「手術療法」を行っています。アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎に対し年中起こる鼻づまり、季節性の鼻づまりの程度が特に強い場合は「粘膜下下鼻甲介骨切除術」や「後鼻神経切断術」という手術が効果的です。 鼻の手術は全身麻酔で1泊2日(本院)もしくは日帰りで手術(京都院)を行うことが可能です。

日帰り手術(京都院のみ)の条件

下記の4項目をクリアして頂ける場合に日帰り手術適応となります。

  • ・迎えから付き添う事のできる方がいること
  • ・公共の交通機関ではなく、患者以外が運転する車、またはタクシーによりホテル(自宅)までの帰宅が可能であること
  • ・当院からホテル(自宅)までの移動時間が概ね1時間であること
  • ・ホテルでは必ず付き添いの方と一緒に宿泊すること(同室)

当院での取り組み

当院では重度の鼻閉を伴う重症アレルギー性鼻炎の方に対して粘膜下下鼻甲介骨切除術鼻中隔矯正術後鼻神経術を組み合わせる手術治療を積極的に行っています。

過去のレーザーによる鼻粘膜焼灼術を受けられたことがある方には何度も焼灼を繰り返すことにより、粘膜下下鼻甲介骨切除や後鼻神経切除術を勧め、半永久的な効果を促しています。

令和6年度の手術件数

  • 粘膜下下鼻甲介骨切除術約780件
  • 鼻中隔矯正術約400件
  • 後鼻神経切除術約650件
  • ・手術対象年齢:10歳~75歳
  • ・小児(10~15歳)の鼻づまり(鼻閉)を改善させる手術に関してはこちらをご覧ください

※一般的に行われているレーザー手術は下鼻甲介粘膜表面を焼灼するため、表面が瘢痕化したり粘膜としての機能が損なわれていると考えており、当院では現在行っておりません。

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